みまもりジャーナル

2016年07月12日(火)

認知症患者の「徘徊」
早期検出・発見できるシステムの運用試験を開始

アキレス×ツクイ×加藤電気の3社が連携

アキレス(本社:東京都新宿区)とツクイ(本社:横浜市港南区)、そして加藤電機(本社:愛知県半田市)の3社では、それぞれの事業ノウハウを活かした協業によって、『認知症徘徊検出・発見/見守りシステム』(仮称)の実運用試験を実施する。

実施期間は2016年7月15日から約2ヵ月間。

自宅や介護施設などから認知症患者の徘徊を早期検出し、捜索・発見できるというシステム。

まず、アキレスが開発した「徘徊対策用の介護シューズ」に、加藤電機が開発した小型の発信機「SANタグ」を装着。さらにツクイのデイサービス内に、加藤電機が開発した「GEOフェンス型中継機SANアンテナ」を設置。このアンテナは「SANタグ」の電波を常に検出していて、見守り対象者が「見守りエリア」の外に出た場合、その離設を検出して介護職員や家族らにメール配信を行なうという内容で、短時間での行方不明者の捜索・発見につなげる。

 

「見守りエリア」は半径約10m~200m程度まで、数段階に設定ができる。

認知症による徘徊で行方不明になった際に、「発見の遅れ」で生存率が低下する傾向に着目。また3社では、現在の見守りネットワークに「捜索発見」を目的とした取組事例が多くないことを挙げ、それぞれが得意分野で連携を図り「常時見守り」「認知症徘徊発生時の早期検出」「早期捜索・発見」を実現させるためのシステム構築にいたった。

運用試験予定の事業所エリアは、札幌市、福島県いわき市、東京都足立区、東京都八王子市、横浜市、愛知県一宮市、滋賀県彦根市、大阪市、長崎市、鹿児島市の全国10ヵ所で開始し、9月以降にはその範囲を順次拡大予定とのこと。【YG】

アキレス
http://www.achilles.jp

ツクイ
http://www.tsukui.net/

加藤電機
http://www.kato-denki.com/

 
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