みまもりジャーナル

2016年08月09日(火)

COCOMO端末活用の見守りサービス実験がさらに拡大

東京電力パワーグリッドとソフトバンクの協力でより広域に:リクルート住まいカンパニー

子どもや高齢者を対象とした見守りサービス『COCOMO』の実証実験を2016年7月より埼玉県川口市で開始したリクルート住まいカンパニー(本社:東京都中央区)。

さらに今秋9月より「東京電力パワーグリッド」「ソフトバンク」の2社が同プロジェクトに参加協力することとなった。

この「実証実験」スタートの背景には、子供や高齢者の安否確認のために用いる携帯電話などの金銭的な負担を抑制することや、学校への持ち込みの問題などをクリアするというハードルがあった。そこで、リクルート住まいカンパニーでは500円玉大のビーコン発信機『COCOMO(ココモ)端末』と、あらかじめ学校に設置した「登下校検知機器」、さらに手持ちのスマートフォンで使用可能なアプリを組み合わせた見守りサービスを、昨年から実験的に提供していた。

このシステムの精度をさらに高めるためには『COCOMO』端末の発する信号を検知する定点スポットを増やすことが不可欠だったのだが、このほど「東京電力パワーグリッド」が保有する電柱と「ソフトバンク」の通信技術を活かしたプラットフォームを利用することで、より広域での実験を行なうことが可能になったのだという。

今回の実験対象では、域内11の小学校を対象に、約2,000個の『COCOMO』端末を配布。『COCOMO』アプリをインストールしたスマートフォンによって子どもが携帯する端末を検知して、位置情報を保護者や家族に通知する。

また、家族以外のケースとしてアプリをインストールした地域住民(=見守りサポーター)のネットワークを活用することで、子どもが携帯する端末には「通信回線契約」を行わずに位置情報把握を可能にし、より安価に地域の安心安全に寄与できるサービスの実現を目指す。

「検知ネットワークの整備・拡充は、サービス普及に向けた課題の一つでありましたが、今回の提携により大きく改善することが期待できます。この大規模実証に基づき更なるサービス改善を行い、全国の子どもや高齢者、そのご家族の安心・安全に貢献できるサービスを目指してまいります」と、プロジェクトリーダーの河本晃卓氏はコメントしている。【YG】

利用料金のイメージ:COCOMO端末は無料配布。3ヵ月目以降からは端末1台につき【324円/月】。

リクルート住まいカンパニー:COCOMO
https://cocomo.suumo.jp/about

東京電力パワーグリッド
http://www.tepco.co.jp/pg/index-j.html

ソフトバンク
http://www.softbank.jp

 
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