みまもりジャーナル

2017年4月12日(水)

神戸市内で「見守りサービス実証実験」を拡充

「BLE方式」を「LoRaWAN方式」の相互補完でエリア拡大実験:ハタプロ

 国立神戸大学(所在地:神戸市灘区)、NTTドコモ(本社:東京都千代田区)、ハタプロ(本社:東京都港区)では、「神戸市ドコモ見守りサービス(=実証事業)」において、次世代の通信方式とされる『LoRaWAN(ローラワン)方式』を用いた共同検証実験を実施する。

 この取り組みは2016年(平成28年)から、神戸市とドコモが共同で実施しているもの。

 今回の実験では、「BLE方式」を相互補完するように「LoRaWAN方式」を導入することで、「見守りサービスの品質向上」と「コスト削減」という課題の解決を目指す。

 具体的には、神戸市特有の高低差のある地形的特徴を活かした「LoRaWAN通信網」を構築し、検知エリアを拡充することで、見守りサービスの品質向上の可能性を検証するという。

 当初の実証実験では、「BLEタグ」がもつ省電力・小型・近距離通信の利点を活用して、あらかじめ特定された地点においては精度の高い検知を得られることが確認されてたが、その一方で、より広い範囲を検知するためには「BLEタグ」を検知するための受信機を多数設置することや、さらに多くの「検知協力者」が不可欠であること、特に「受信機」を多数設置する必要性が浮上してきたことで、そのコストの大きさなどが課題となっていた。

 そうした背景から今回の実験では、『LoRaWAN方式』(LoRaWAN子機およびシステムを利用すること)によりエリアを補完する可能性を検証する。

 本実証実験でそれぞれが担う役割は以下のとおり。
◎神戸市・神戸大学:エリア構築協力。
(※)エリア構築協力に一般財団法人神戸すまいまちづくり公社も協力。
◎NTTドコモ・ハタプロ:システム・機材提供及び検証。

 本実験結果の公表は、5月6日(土)・7日(日)に神戸市で開催される『078 interactive』内のブースにて発表される予定。【A.Yagisawa】

◉神戸大学
http://www.kobe-u.ac.jp

◉NTTドコモ
https://www.nttdocomo.co.jp

◉ハタプロ
http://hatapro.co.jp

 
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