みまもりプレス

2017年10月30日(月)

水洗ポータブルトイレを手軽に後付け

要介護者の「気兼ね」も一緒に水に『流せるポータくん』:アム

 介護製品の製造販売事業を展開するアム(本社:石川県河北郡)では、ベットサイドの水洗トイレ『流せるポータくん』の販売と、そのレンタルエリアの拡大を実施する。2017年11月より。

 『流せるポータくん』は、寝室や病室などに後付け設置が可能な「介護用水洗トイレ」で、低コストと高い洗浄力がウリ。大がかりな工事を必要とせず、マンションなどでも半日~1日程度の施工時間で設置が可能というのも特徴。

 水洗のしくみは、排水ホースを使って家庭のトイレ同様に下水へ直接汚物を流すというもので、従来の介護用のポータブルトイレ使用時の悩みの種であった排泄物を捨てに行く作業が不要になる。  また水洗システムには同社ならではの強力な電動ポンプが使われており、排泄物を「圧送」することで「詰まり」などを防止する。同社の実験では「皮付きバナナ」をそのまま流しても粉砕圧送されて、詰まることはなかったという。また、仮に詰まってしまったとしてもセンサーによる止水制御が「漏水」を防ぐシステムも搭載している。

 同社が特に注目したのは、「要介護者の排尿回数」が本システム導入4週間後には「2.5倍以上」に増えたという結果(公益財団法人テクノエイド協会が実施した調査)。つまり介護される側の人が、介護者への気遣いによって排泄を我慢していたことが浮き彫りになったということ。

 

 『流せるポータくん』シリーズは購入のほか、「ロボット介護推進プロジェクト」対象機器で、介護保険対象商品となっているから、レンタルサービスも利用できる。11月よりそのレンタルエリアも拡大される。

 本システム開発者の新保 昌貴(しんぼまさき)氏は次のようなメッセージをよせる。「私の祖母は、従来のポータブルトイレを使っていました。祖母は、部屋のニオイを気にして、母が汚物の後片付けをする時はいつも手を合わせていたのです。だから私は、日本のおばあちゃんとおじいちゃんのために『流せる』ポータブルトイレを作りました。これから『流せるポータくん』が石川県から全国に広まっていくことで、多くのお年寄りが日々の生活を快適に過ごしやすくされることを願っております」(新保昌貴氏) 【A.Yagisawa】

(※)画像出展「アム」プレスリリースより

【関連URL】
◎『流せるポータくん』特設サイト
http://www.pota-kun.jp

◎株式会社アム
http://www.am-co.co.jp

 
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