みまもりプレス

2018年02月22日(木)

手のひら静脈認証で帰宅困難者を支援

群馬県警察と連携して「身元特定実証実験」を実施:クライム

 システム開発やインフラ事業などを手がけるクライム(本社:群馬県高崎市)では、群馬県警察との間で『徘徊高齢者等事前登録制度における手のひら静脈認証による身元特定実証実験に係る協定』を締結した。協定締結日は2月15日。

 同社は、2017年4月から群馬県前橋市と沼田市、両市を管轄する警察署と連携しながら、「手のひら静脈」を使った高齢者等身元特定支援サービスの試験運用を実施してきた。今回の協定書の締結によって、2018年3月1日から試験運用の範囲を群馬県内すべての警察署に広げて実用化を図ってゆくという。

 同システムの概要は、まず「帰宅困難の可能性がある人」の両手から「手のひら静脈情報」を得て事前に登録しておく。徘徊などで警察に保護された帰宅困難者の手のひら静脈をシステムで照合。帰宅困難者の身元が判明して、家族に連絡をとる──というながれ。同システムの特徴は、発信機となる専用端末やICチップなどを携帯・着用していない場合でも、個人を特定できるという点。帰宅困難者なにも身につけずに徘徊してしまったケースなどでは大きく需要が期待される。

 同社は前橋市、沼田市におけるこの実証実験の功績が認められて、2018年2月7日群馬県警より感謝状を授与されている。同社では群馬県での運用を事例に、将来的にはこのシステムをパッケージ化して県外の自治体への導入を目指すとしている。 【A.Yagisawa】

(※)画像出展「クライム」プレスリリースより。

【関連URL】
◎株式会社クライム
http://www.climb-net.co.jp

◎群馬県警察
https://www.police.pref.gunma.jp

 
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