みまもりプレス

2018年05月18日(金)

「お風呂の見守りロボット」が高齢ユーザーを見守り

温度センサーやタイマーのほか様々な機能を搭載──2019年販売目指す:博報堂

「お風呂の見守りロボット」が登場した。その名も『fuuron(フーロン)』。ユーザーの嗜好と体調に合わせて「お風呂を出る最適なタイミング」を知らせてくれるというIoTロボットで、開発は博報堂(本社:東京都港区)が手がけた。

 

『fuuron』は浴槽に浮かべて使用する。温度センサーとタイマーセンサーが搭載されていて、湯温と入浴時間を計測。湯温が高過ぎたり低過ぎると内蔵のLEDが点灯して、お風呂を出る時間になると点滅して知らせてくれる。

そして小紙が注目する機能はやはり、高齢者を中心とした入浴事故を防ぐための「見守り機能」を備えているという点。たとえば、高齢者が『fuuron』を長時間浴槽に浮かべた状態が続くと「異常」と認識し、遠隔の近親者のスマホに警告が送信される。

その他にも、長湯による肌からのセラミド流出などを防ぐ適切な湯温と入浴時間を知らせてくれる『美肌モード』をはじめ、『花粉症モード』『ダイエットモード』など、ユーザーの嗜好と体調に合わせた様々な「モード」を搭載しているのも楽しい。またユーザーは、入浴した実際の温度や時間のデータを「ログ」としてスマホで管理し、毎日の健康管理にも役立てることができるという。さらに蓄積された入浴のログデータは、東京都市大学、東海大学がクラウド上で収集され、博報堂では収集されたデータを両大学と協働して入浴実態の解析を行ない、より良い入浴環境についての情報発信にも繋げていくのだという。

『fuuron』は、2018年5月26日に別府で開催される『世界温泉地サミット』で展示され、実装の説明が行われて、本年度中に協業パートナーを募り、2019年度中の販売を目指しますとのこと。

本機はお風呂研究の第一人者である東京都市大学の早坂信哉教授が監修を手がけた。 【A.Yagisawa】

(※)画像出典『博報堂』プレスリリースより。(ソース元:日経プレスリリース)

【関連URL】
◎『fuuron』紹介動画
https://youtu.be/GWGszpcU6n8

◎世界温泉地サミット(大分県)
http://www.pref.oita.jp/site/onsen-summit/

◎株式会社博報堂
http://www.hakuhodo.co.jp

 
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