みまもりプレス

2018年11月21日(水)

家族を見守る「IoT建材」とは

センサーを内蔵した『ロケーションフロア』で健康管理にも期待:凸版印刷

 凸版印刷(東京都千代田区)では、同社が従来展開してきた「建装材」に、各種センサーなどIoT機器を組み合わせることで、居住者の「見守り」や「健康管理」など社会課題解決に貢献するまったく新しい建装材を提供する『トッパンIoT建材』事業への着手を発表した。

 この事業の製品化第1弾となるのが、床材と圧力センサーを組み合わせることで「位置検出」が可能になる『ロケーションフロア』の開発。この12月より、不動産事業者や住宅メーカー、医療・介護業界、自治体などに向け本格的な販売が開始される。

 

 『ロケーションフロア』は、位置情報を測定するセンサーと床材が一体化しているものだが、踏んだ感触も通常の床材と変わらないため、従来「見守りサービス」で使われているカメラや赤外線センサーなどと比較してより自然に、ストレスフリーな見守り機能を提供できるというのがポイント。同社ではこの特長が最大限活かせる場として、たとえば「脱衣場」や「トイレ」など、ヒートショックが起きやすいプライベート空間での活用などを挙げている。

 また本製品は、センサーが踏まれた圧力で「自己発電」するため、特別な配線工事なども不要。さらに、居住者が日常生活のなか床を歩くだけで、その位置情報がクラウドサーバに発信されるなどの機能ももつ。通常の床材と同様の施工が可能なので、新規物件のみならずリノベーションなどの用途にも活用できるとのこと。

 今後は、床材と体組成計を組み合わせることで日常的な健康管理ができる製品や、壁材とディスプレイを組み合わせることで情報を表示できる製品などが順次加えられ、そのラインアップが強化されていくとしている。 【A.Yagisawa】

(※)画像出典『凸版印刷』プレスリリースより。(ソース元:PR TIMES)

【関連URL】
◎凸版印刷株式会社
https://www.toppan.co.jp

 
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