みまもりプレス

2019年7月30日(火)

『神戸市ドコモ生体センシングサービス』実証事業開始

ワイヤレスセンサーでプライバシーに配慮しながら入居者見守り:神戸市

 兵庫県神戸市(庁舎:神戸市中央区)とNTTドコモ(東京都千代田区)では、「プライバシー配慮型生体センサー」を活用した『神戸市ドコモ生体センシングサービス(実証事業)』の実施を発表した。

 この実証事業は、2019年3月14日に神戸市とドコモが締結した『ICTを活用した安全安心なまちづくり』を目的とする協定の取り組みの一環。

 実証内容としては、小型の「ワイヤレスセンサー(5台)」を介護施設個室内に設置し(各個室に1台)、カメラによる監視や機器装着の煩わしさを解消して、介護施設の職員が入居者の睡眠状況や起床状態をリアルタイムで把握することの実現を目指す。入居者のプライバシーを配慮した上で、負担・ストレスをかけることなく実施できるというのが特徴。

 使用される「ワイヤレスセンサー」は、高性能小型レーダーとAIを用いたデータ分析処理を用いて、「睡眠・歩行・呼吸・心拍」などの健康行動を継続的にリアルタイムでモニタリングを実現するというもの。小型のレーダーが対象者の位置や姿勢、そして身体の「微小運動」を検知することが可能で、さらに、AIを用いたデータ処理によって、心拍や呼吸数の変化、そして身体の動きを総合的に判断して、対象者の睡眠状態をモニタリングすることができるという。

 介護施設側では「入居者の行動状況を把握することで、夜間の巡回や起床介助等を適時・的確に行えることが期待できる」という面から、介護職員の行動最適化による稼動削減・負担軽減を目指す検証を併せて行なうという。さらに、従来の医療機器では実現できなかったとされる「断続的なバイタル情報の観察」によって入居者の体調変化を察知するなど、より高度な見守りの実現に向けての検討も実施するとのこと。 【A.Yagisawa】

(※)画像出典『神戸市』のプレスリリースより。
(ソース元:PR TIMESより)

関連URL
◎神戸市
http://www.city.kobe.lg.jp

◎株式会社NTTドコモ
https://www.nttdocomo.co.jp/

 
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