みまもりプレス

2021年1月26日(火)

「タクシー呼んで」AIに頼むとロボットタクシーが迎えに

『平城宮跡歴史公園スマートチャレンジ社会実験』実施:コトバデザイン

 対話AI のコンテンツ化などを手がけるコトバデザイン(東京都渋谷区)では、平城宮跡歴史公園(奈良市)で取り組まれている『スマートチャレンジ』において、PerceptIn Japan(パーセプティン/東京都千代田区)およびマクニカ(神奈川県横浜市)との共同で、『⾳声によるマイクロ・ロボットタクシー Mopiの呼び出し』の社会実験を実施する。

 平城宮跡歴史公園『スマートチャレンジ』は、スマートシティの取組の⼀環として、AIやIoTなどの新技術を活⽤し、公園の抱える課題の抜本的な解決や、公園利⽤者サービスの創出などによる⼀層の魅⼒向上を⽬指す取り組みで、公園管理者である国⼟交通省や関係機関、有識者、⺠間事業者が連携して進めているもの。

 今回の実験は、平城宮跡歴史公園の「朱雀⾨ひろば(朱雀⼤路)」に、病院やスーパーや駅などの仮想のスポットを設定し、会話端末を設置。その端末と会話して呼び出すことによって、利⽤者が待つスポットにロボットタクシー『Mopi』が迎えにくるというながれ。利⽤者が乗⾞し、⾞内のタッチパネルで認証を行うと、『Mopi』が指定した⽬的地に向かう。

 『Mopi』は、パーセプティンの超低コストの⾃動運転ソリューションを活⽤した『マイクロ・ロボットタクシー 』で、地⽅の地域住⺠の⽣活交通や観光スポット間の移動⼿段としての、まったく新しいコンセプトのマイクロモビリティ(短距離の移動⼿段)として開発されたもの。

 音声対話にはコトバデザインの『COTOBA Agentサービス』が用いられる。『COTOBA Agent』は産業分野向けに対話AI実行環境を提供するクラウドAPIサービス。従来の対話システムと異なり、IoTからのセンサー情報を取り込んだ対話制御や、自由なシナリオ作成、意図解釈モデル のカスタマイズも可能な、高い自由度と運用の容易さを両立させた対話システムの基盤サービスとなっているという。「AI業界標準言語のAIMLとPythonをサポートし、充実した開発支援ツールや運用支援ツール、高い信頼性、と言った特徴を備えています──(コトバデザイン)」

 このサービスのコアとなる対話エンジンは「OSS」として公開されており、高い透明性も確保される。また、『COTOBA Agent』とOSS環境間で開発したコードのポータビリティが確保されるため、OSS利用拡大に伴って開発コード資産の利用価値が増すと言う利点もあるとしている。

 コトバデザインでは「この社会実験の結果等を踏まえ、自動運転時代の公共交通システムにおける、音声対話による利用者インターフェースの実⽤化を⽬指すとともに、具体的な社会実装に取り組んで参ります──」としている。 【A.Yagisawa】




(※)画像出典:『コトバデザイン』プレスリリースより。
(ソース元:PR TIMES)

【関連URL】
◎株式会社コトバデザイン
https://cotobadesign.com/

◎PerceptIn Japan合同会社
https://www.perceptin.io/jpn

◎株式会社マクニカ
https://www.macnica.co.jp

 
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