みまもりジャーナル

2016年08月03日(水)

心を理解する人工知能を搭載して『タピア』が成長

高齢者などユーザーの「心のケア」にもよせられる大きな期待:MJI

コミュニケーションロボットの企画・開発・販売を行なうMJI(本社:東京都港区)では、同社が開発した対話型コミュニケーションロボット『タピア』に、「感情を理解する人工知能」を搭載することを発表した。

今回搭載される「人工知能」には、スマートメディカル(本社:東京都千代田区)が開発した音声感情解析技術『Empath(エンパス)』が採用され、コミュニケーションの中でユーザーの喜怒哀楽や、感情の浮き沈みなどを『タピア』が認識することが可能となった。

以前、小紙webでも紹介した『タピア』は、多面的な感情認識技術を利用したアプローチによって、コミュニケーションの中からユーザーの「喜怒哀楽」や気分の浮き沈みを認識。さらにユーザーの生活習慣を「学習」することで、ともに成長できるような人格を持つ育っていくロボット。

また、今回搭載される人工知能に採用された『Empath』は、音声の物理的な「特徴量」から感情の状態を独自のアルゴリズムで判定するプログラムで、数万人の音声データベースを元に喜怒哀楽や感情の浮き沈みをリアルタイムで判定するというもの。

東京大学、奈良先端科学技術大学院大学との共同研究や、NTTドコモの被災地支援事業などでも採用されており、さらに、2016年3月には『Web Empath API』がリリースされ、国内外の企業約70社がAPI利用に登録をしているという実績をもつ。

『タピア』は、この音声感情解析技術『Empath』の導入によって本機能の精度をさらに高めて、今後、サービス付高齢者住宅や介護施設などでの高齢者の見守りに活用される予定とのこと。

「今回の感情認識技術搭載により高齢者の心のケアにも活用が期待されます。さらに、家庭内での家族のメンタルケアなど、ヘルスケア分野に『タピア』の市場を拡大する予定です」とMJIは語る。 【YG】

MJI
http://mjirobotics.co.jp/

スマートメディカル
http://smartmedical.jp/

 
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