みまもりジャーナル

2016年09月07日(水)

高齢者向け新機能追加で「高齢者生活支援」実証試験開始

秋田県湯沢市がデンソーの『ライフビジョン』システムを導入

デンソー(本社:愛知県刈谷市)では、秋田県湯沢市(市役所所在地:湯沢市佐竹町)が行なう高齢世帯約80世帯を対象にした実証試験事業(=湯沢市高齢者等生活支援システム実証試験業務)を受注、同社の情報通信技術(ICT)を活用した『ライフビジョン』のサービス提供を8月より開始した。

『ライフビジョン』は、インターネット回線とタブレット端末を利用した「地域情報の配信システム」で、2014年には「香川県直島町」にて導入、本格運用を展開している実績を持つ。

今回は「地域情報の配信」「防災情報の提供」「資料の閲覧」などの従来の機能に加えて、「見守り機能」「乗り合いタクシーの予約機能」などの高齢者に向けた支援機能が新たに加えられた。

「見守り機能」は、使用者がタブレット端末を一定期間操作しない状態が続くと、地域の民生委員や市の担当窓口に通知されるというもの。また「乗り合いタクシーの予約機能」では、地域の乗り合いタクシー運行事業者との連携によって専用の「予約アプリ」が開発され、高齢者でも簡単にタブレット端末からタクシーを予約することができる。

秋田県湯沢市では65歳以上の高齢者が35%を超え、高齢者世帯が増加。特に、中心部から離れた集落の、高齢者の孤立、孤独化が問題となっている。

同市では、民生委員やボランティアによる「見守り事業」が行なわれているなか、今回、実験的に『ライフビジョン』を活用した見守りと情報発信を導入し、更なる市民サービスの向上を目指していく。

デンソーでは「今後もICT技術を活用し、地域に密着し人と人をつなぎ地域活性化に貢献するソリューションを提供していきます」としている。 【YG】

2016年8月1日より実証試験開始。

デンソー
http://www.denso.co.jp/

秋田県湯沢市
http://www.city-yuzawa.jp

 
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