みまもりジャーナル

2016年11月07日(月)

3都県150自治体との協定連携を活かす

東京都葛飾区との見守り協定締結:コープみらい

コープみらい(本部 さいたま市南区)では、東京都葛飾区との間で「高齢者の見守りに関する協定」を締結。11月2日(水)には11事業者合同の協定締結式が執り行われた。

[写真]「高齢者の見守りに関する協定書」を取り交わす青木克徳葛飾区長(左)と、コープみらい 小林新治副理事長。

本協定により、主に宅配サービス『コープデリ』などの配達業務中に職員が高齢者の異変に気付いた場合、市や地域の包括支援センターなどに連絡し、地域の見守り活動に尽力する。

コープみらいでは、すでに東京都、埼玉県、千葉県の150自治体(東京都内44自治体)と「地域の見守り活動に関する協定」を締結、協力事業者として登録をしているが、実際に現場での救護件数も年々増加傾向にあり、2014年度の統計では96件の事例があった。またこのほか、残念ながらすでに亡くなっていたというケースも13件あったという。

先の事例96件の内訳で見てみると、夕食宅配、料理キットの配達先で40件、宅配の配達先で16件、宅配の配達途中などで8件、店舗31件、本部1件という内容で、「たまたま外出していた」「入院していた」などその事情も様々。

公表された事例記録によると、●配達の時、インターフォンに反応がなかったので、庭に回って声をかけてみると、かすかに「生協さんたすけて」と声が聞こえたので、消防と警察に連絡。●配達途中に、歩道に倒れている女性を発見。降りて確認したら頭から血を流していたので救急車を呼んだ。●昼の配達の時に、いつも手渡しの組合員が不在、気になったので、配達終了後の18時にもう一度訪問したがまた不在で、包括支援センターに連絡。後日、入院していたとの報告があった──などが挙げられており、実際の現場で協定が功を奏しているケースも多いことが読み取れた。【YG】

協定締結日:2016年11月2日(水)

◉コープみらい
http://mirai.coopnet.or.jp

◉東京都葛飾区
https://www.city.katsushika.lg.jp

 
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