みまもりプレス

2019年9月27日(金)

Wi-Fi電波を活用した「室内見守り」アプリ開発

センサーレスが特徴:試用提供開始:CEATECにも出展:富士通ビー・エス・シー

 富士通ビー・エス・シー(東京都港区)ではこのほど、室内での「侵入・帰宅・活動」などを可視化するアプリケーションを開発。その試用提供を開始した。これは同社が、Origin Wireless Inc.(米国メリーランド州)との協働によって研究してきたもので、専用のセンサーやカメラなどを用いずに、「Wi-Fi通信」のみで室内状況の可視化を実現するというのが特徴。

 今回、試用提供が開始されたアプリケーションは、Origin Wireless社が開発した空間認知エンジン『WirelessAI』 を用いて「Wi-Fi電波」の変化を解析し、そこから得られた空間情報を可視化するというもの。空間上で発生した「人の動き」を可視化することによって、室内での「侵入・帰宅・活動」などの状況をリアルタイムで把握することができるという。さらに、これらのデータは保存され、1時間毎の検知率としてグラフ表示されることにより、「外出や帰宅の履歴」「室内での活動量」なども把握することができ、「子どもや高齢者のケア」そして見守りにも役立てることも可能としている。

 今回の「試用提供」で得られた知見を元に、今後はユーザビリティの向上が図られたうえで、「商用展開」を目指すという。同社では「将来的には物体の動きの有無だけではなく、位置の把握や、生体活動の検知など、様々な用途への展開を行い、世の中のあらゆる空間がデジタル化される次世代社会の実現に貢献していきます──」としている。

 なお、本アプリケーションは『CEATEC 2019』(2019年10月15日(火)〜18日(金):幕張メッセ)のOrigin Wireless社ブース内にて紹介されるという。 【A.Yagisawa】



(※)画像出典:『富士通ビー・エス・シー』プレスリリースより。
(ソース元:アットプレス)

【関連URL】
◎株式会社富士通ビー・エス・シー
https://www.fujitsu.com/jp/group/bsc/

◎Origin Wireless Inc.(日本語サイト)
http://japan.originwireless.net

◎『CEATEC 2019』(幕張メッセ)
https://www.ceatec.com/ja/

 
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