みまもりプレス

2020年2月4日(火)

電池交換不要の「ソーラーパワー型ビーコン」を開発

腕時計製造で培われた小型化技術で世界最小を実現:セイコーインスツル

 セイコーインスツル(千葉県千葉市)ではこのほど、「直径33.5mm、厚さ7.9mm」の世界最小サイズ(※)の携帯用ソーラーパワー型ビーコン『T-WA10』を開発、供給を開始した。(※ソーラー発電型のビーコンにおいて:2020年1月現在、同社調べ)

 携帯用ビーコンは、電源に「コイン型電池」を使用したものが多く、定期的な電池交換が必要なことと、「電池の寿命」の心配もある。また、電池交換を必要としないソーラー発電型のビーコンは、ほとんどが設置型で、日常携帯するには「サイズが大きい」という課題もあるとされる。

 今回、同社によって開発された携帯用ソーラーパワー型ビーコン『T-WA10』は、長年の腕時計製造で培った小型化技術や省電力制御技術が活かされたのだという。ソーラー発電でありながら世界最小サイズを実現。電池の寿命を気にすることなく手軽に使用できるほか、余剰電力を蓄電できるので、光が当たらない状態でもフル充電で約2か月間動作できるという。さらに腕時計の防水性能である「5気圧防水」を有し、水を扱う作業現場などで利用できるとのこと。

 まずは第一弾のユースケースとして、(株)ACCESS(東京都千代田区)が提供する所在管理サービス向けとして『T-WA10』をベースに独自機能を強化した『T-WA10-ACS』が1月末に納入されたという。

 同社では「今後当社は、位置情報ソリューションを提供するサービス事業者との協業を通して、様々なユースケースへの対応を進めて参ります——」としている。 【A.Yagisawa】



(※)画像出典:『セイコーインスツル』プレスリリースより。
(ソース元:アットプレス)

【関連URL】
◎セイコーインスツル株式会社
https://www.sii.co.jp/jp/

◎株式会社ACCESS
https://www.access-company.com/

 
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