みまもりプレス

2020年9月24日(木)

「空き家古民家」再生で町おこしを

連携協定でシルバー人材の活躍の場も提供:全国古民家再生協会×千葉県酒々井町

 全国古民家再生協会(一般社団法人/東京都港区)では、千葉県酒々井町(しすいまち)と『空き家古民家に関する包括的連携に関する協定』を締結した。

 酒々井町では、生活様式の変化や古民家の維持・管理の難しさ、所有者の高齢化などで住む人がいなくなる建物が多く、空き家の発生抑制や空き家になった際の管理などが課題に挙がっていた。

 そこで、この空き家古民家を活かした町づくりに乗り出すことを決め、歴史的な景観の維持に加え、空き家発生を予防し、町の活性化を促進するために全国古民家再生協会と連携協定を締結することになったという。

 伝統工法で建てられた築50年以上経過した建物を「古民家」と定義し、その古民家の所有者から理解を得て、順次「木造住宅簡易鑑定」や「古民家鑑定」調査を実施。外観を残しながら内部を改築するなどして住み続けてもらうことや、新たに酒々井町に移り住んでもらうことを目的とする利活用の方策を検討していくとしている。

 町内ではすでに、「木造住宅簡易鑑定を行いたい」という物件が数十件あり、「まずはそういった物件の鑑定を行い、古民家・空き家の利活用を推進していくことを計画の第一歩としております──(全国古民家再生協会)」とのこと。

 「木造住宅簡易鑑定」では、シルバー人材センターとの連携によって高齢者活躍の場の提供にもつなげてゆくという。

 協定を締結した酒々井町の小坂泰久町長は「町内には築150年程度の古民家が100棟弱残っており、そのような建物は歴史的・文化的な価値だけでなく、代々そこで生活してきた人々の歴史があります。そういったものも含めてしっかりと未来に受け継いでいくことが、温かみのある地域づくりにつながると考えています──」と語っている。 【A.Yagisawa】





(※)画像出典:『全国古民家再生協会』プレスリリースより。
(ソース元:アットプレス)

【関連URL】
◎一般社団法人全国古民家再生協会
http://www.g-cpc.org

◎酒々井町(しすいまち/千葉県)
https://www.town.shisui.chiba.jp

 
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