みまもりプレス

2020年10月12日(月)

赤ちゃん型ロボットで触れ合い検証

介護施設で『かまってひろちゃん』使い長期間実験をスタート

 国際電気通信基礎技術研究所(京都府相楽郡)とヴイストン(大阪市西淀川区)によって共同開発された赤ちゃん型ロボット「かまって『ひろちゃん』」を使った触れ合い効果の実証実験が、介護施設でスタートした。

 この実験は、先の2社とともに隆生福祉会(社会福祉法人/大阪市東住吉区)、科学技術振興機構(独立行政法人/埼玉県川口市)によって実施されるもので、『ひろちゃん』との触れ合いが認知症高齢者(要介護者)とその介護者に及ぼす効果を検証する長期的な試みになるという。(実験期間:2020年10月下旬より、6ヵ月を予定)

 実験の内容としては、要介護者が赤ちゃんをあやす行為を『ひろちゃん』で疑似体験することで、生きがい作りや癒しの効果があるか、介護者の負担を軽減できるか、長期間の運用実験を通して検証を行う。

 今後は、この実験のレポートや、『ひろちゃん』を使った介護レクリエーションの方法を紹介する、Webサイト(ひろちゃんコミュニティサイト)が開設され、情報発信が実施されるとともに「コロナ禍で孤立しがちな高齢者施設の社会的な繋がりを支援していきます──」としている。

 『ひろちゃん』のように要介護者に働きかけるロボットは「インタラクティブドール」と呼ばれ、そのセラピー効果を検証することで、要介護者と介護者を支援する新たな産業分野「インタラクティブドールセラピー」分野の創出も念頭においているとしている。 【A.Yagisawa】





(※)画像出典:『ヴイストン』プレスリリースより。
(ソース元:PR TIMES)

【関連URL】
◎株式会社国際電気通信基礎技術研究所(ATR)
https://www.atr.jp/

◎ヴイストン株式会社
https://www.vstone.co.jp

◎社会福祉法人隆生福祉会
https://smile-yume.com/

 
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